高額医療と医療費控除の違い
医療費控除とは、確定申告で税務署へ申請するというものです。
1年間で一世帯の医療費の支払いが10万円以上となった場合に申告することが可能です。1年間に受け取った医療機関の領収書を税務署へ提出する必要があります。
医療費控除の場合には、保険適用外のものも含めることができ、通院にかかった交通費も含めることができます。ただし、注意が必要となるのは給付金は医療費から差し引く対象になるということです。また、高額医療で還付された分は、医療費から差し引く計算をすることになります。
高額医療とは、自分自身が加入している健康保険組合へ申請する制度です。保険証に記載されている保険者が管轄になります。
国民健康保険の方は市町村の役所へ申請し、社会健康保険の方は保険者となっている会社か社会保険事務所への申請をするという事になります。
対象となる医療費は、月別・病院別・診療科別・入院、通院別にそれぞれ計算する必要がありますが、保険適用外の費用は含まれませんので注意が必要です。
医療費控除とは申請先が異なるために、混乱してしまいがちですが、医療費控除は税務署から、高額医療は保険から還付されるものと覚えておいて下さい。
また、申請期間についても医療費控除の申請期間と異なり、高額医療の場合は治療を受けた月の翌月1日から2年間有効になります。
ただし、治療費の自己負担金を治療を受けた月の翌月に支払った場合は、支払った翌日から2年間有効となります。
この期間を過ぎた場合は、高額医療を還付してもらえる権利が消滅しますのでご注意ください。